最近話題のフィンテックは、日本では知らない人も少なくありません。フィンテックは造語で、ファイナンスとテクノロジーを併せたものです。金融と人工知能などの情報技術を融合した金融サービスを指すことが多いです。フィンテック関連銘柄は、投資家に注目されています。
特に有名なのが、仮想通貨で有名なブロックチェーン技術です。
ブロックチェーンは、低コストでデータが改ざんされにくいという特性があり、IT企業や金融機関の間では、ブロックチェーンの技術を応用した金融サービスの開発競争でしのぎを削っています。
特に注目を集めているのが、海外への送金サービスで、ブロックチェーンの技術を活用すれば、非常に安い手数料で24時間365日即座に送金ができるサービスの実現が可能なのです。
インターネット専業銀行や地方銀行の中には、来年から国内外で24時間直ちに送金できる仕組みを導入する計画を発表しており、大手金融機関の中にも、新しい送金サービスの実用化に向けた実験を行っています。
ブロックチェーンは、金融以外の分野でも活用が期待されており、産業の構造に大きな変化を与えると考えられています。
ブロックチェーンを広い分野で活用するには、技術面の課題をクリアすることに加えて、人材の育成も重要です。
日本ではブロックチェーンの技術を使いこなせる技術者が、全体的に不足している状態です。
IT企業では、推進協会を作っており、人材育成を目的とする大学校を開設しています。
業界全体でエンジニアを育成することで、様々な分野、様々な業界のニーズに合うサービスの誕生が期待されています。
金融業界だけでなく、幅広い産業で利用される可能性を秘めているブロックチェーンに関連する日本のベンチャー企業は、アメリカに比べて少ないです。
日本は20社くらいですが、アメリカは数が1桁多いです。
しかし、将来的に、利便性と安全性を備える画期的なサービスが生まれるのではないかと、注目してみている人も多いのです。