協会けんぽとは、全国健康保険協会の愛称です。
中小企業等で働く従業員やその家族が加入されている健康保険(政府管掌健康保険)は、従来、国が運営していましたが、平成20年10月1日より全国健康保険協会が設立され、協会が運営されることになりました。
協会けんぽは、加入者に対して健康保険の給付と事務、健診や保険指導などを行います。
一般の人は健康保険を利用することが身近だと思います。
この健康保険の中身を見てみましょう。
病気やケガをした時に医者にかかります。
これを‘療養の給付’と言いますが、診察・検査・薬・手術・入院などこれがメインの給付になると思います。
一部負担金があり、病院の窓口で3割負担しなければなりません。
高額医療費を支払った場合は、一定の金額を越えた分が「高額療養費」として後で払い戻してもらえます。
高額療養費の自己負担限度額があり、年齢と収入により分けられます。
○年齢が70歳未満で一般的な収入のある方(標準報酬月額27万円以上~51万5千円未満)と70歳以上で現役世代と同等な収入のある方(標準報酬月額28万円以上かつ高齢受給者証が3割負担) 【80,100+(総医療費-267,000)×1%】
これが一般的な高額療養費を計算する式になり、この式で算定された数字(自己負担限度額)を越えた金額が払い戻されます。
他にも健康診査(健康診断)が利用できます。
年一回行い、血液や尿の採取、胸や胃のレントゲンなど30項目の検査を行う「定期健診」、40歳と50歳の方には、一般健診に加え、生活習慣の改善や病気の早期発見につなげるため、さらに細かく調べる「付加健診」、女性には、「乳がん・子宮頸がん検診」があります。
健康保険は、事業所単位の強制加入を原則としていますが、退職をした後でも申請書を提出して手続きが完了すれば、元の事業所の健康保険に継続して加入し続けることができます。
これを「任意継続」と言います。協会けんぽ東京支部
【新品】【本】公法人“協会けんぽ”が動き出す 後期高齢者医療制度につづく医療構造改革 安達智則/編著
|