国土交通省は、日本の国土の開発や保全、およびこれらの目的を達成するために必要な整備を実施することを主な任務とする行政機関で、2001(平成13)年に実施された中央省庁再編により、当時の運輸省、建設省、北海道開発庁、国土庁の4つの省庁を統合する形でつくられました。
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国土交通省は、中央省庁再編前に各省庁が行っていた事務の大半を承継しているため所掌事務の数は非常に多くなっています。
例えば、日本国内の河川の管理は、内部部局の一つである水管理・国土保全局が担当しており、河川の整備・災害対策や、河川の途中に建設されるダムの管理、河川とつながっている下水道の整備などを行っています。
気象庁は天気予報や地震情報などを出す機関として多くの人に知られていますが、この行政機関は国土交通省の外局の一つです。
国土交通省では気象も所掌事務の一つとなっており、全国各地の観測点にレーダーを設置して雨と雪が降る量を測定しており、集めたデータは民間事業者や研究機関でも活用されます。
地価の公示も国土交通省の業務の一つです。
国土交通省が主体となって行うのは、土地鑑定委員会の審査を経て大臣が3月に公表する公示地価ですが、同様の手法で都道府県知事が9月に公表する基準地価についてもデータが集められ、公示地価とともに専用のWebサイトで閲覧することができます。
また、現在では多くの自治体で、地震、津波、高潮、洪水、土砂災害、火山災害の6つの災害に関して、災害発生時に予想される被害の範囲および発生後の避難場所と避難経路を図示したハザードマップが作成されており、国土交通省が運営するWebサイトから閲覧できるようになっています。
ハザードマップは主に市町村自治体によって作成されますが、洪水災害のハザードマップについては国土交通省も作成に関わっており、水防法の規定に基づいて国土交通大臣と都道府県知事によって指定された洪水浸水想定区域に含まれる自治体にハザードマップの作成・配布の措置を講ずる義務が課されています。
国土交通省への参加申請はホームページからエクセル様式にてもダウンロードできます。