熱中症注意報が出されるときには、「暑さ指数」と呼ばれるものを判断基準とします。
そもそも熱中症は、熱を作る働きと出す働きのバランスが崩れたときにおこります。
熱中症にかかる可能性を示す暑さ指数(WBGT値)は、気温、湿度、輻射熱(建物からでる熱量のこと)の数値を計算式に当てはめて数値を割り出します。
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どのような計算方法かというと、まず(屋外で日射がある場合)0.7×湿球温度+0.3×黒球温度+0.1×乾球温度(屋内で日射がある場合)0.7×湿球温度+0.3×黒球温度となります。
この計算方法から出した温度が高ければ高いほど暑さ指数は上がり、熱中症にかかる危険性が高まります。(25℃未満は注意、28℃~31℃は厳重警戒、31度以上は危険となります。)
では、予防の方法や、日頃から体を守る対策はどのような手段があるのでしょうか。
まず予防としては、汗をかいて水分、塩分不足にならないようにこまめに補給することが大切です。
また、日差しが強いときには衣服で調節したり、日差し除けの帽子をかぶったりして直射日光から体を守ることも予防対策の一つとなります。
睡眠不足や生活習慣の乱れからくる身体の不調も、熱中症にかかりやすい状態を作ってしまいます。
そして適度な運動や体をいたわる食生活をするなど日々の体調管理をすることも効果的です。
もし、熱中症になってしまったら、涼しい日陰に移動して襟元やおなか周りなどの衣服を緩めて楽にして横になって休みましょう。
そして氷で頭、わきの下、足の付け根などを冷やします。
同時にうちわなどであおいで体温が下がるような工夫をしましょう。
水やスポーツドリンクが飲める状態であれば少しずつ与えます。
ですが、これはあくまでも応急処置ですので、症状が落ち着いてきても油断はできません。
熱中症は命にかかわることもありますので、正しい処置と判断が大切です。
必ず病院で診察を受けましょう。熱中症は誰でも起こる身近な病気です。
日頃から気温や体調の変化に注意しながら、熱さに負けない健康な体つくりを心掛けることが大切です。