世界の経済状況が不安定な動きを続けるなか、アメリカの投資銀行であるゴールドマンサックスが金価格予想を発表しました。
その内容は、「年内に金価格が値下がりする」というものです。
分析によると、アメリカの金融当局が年内に複数回の利上げを行う見込みで、マネーの動きが金市場から他の金融市場に移動すると予想しています。
金はそのものに価値があり、常に価格が付くという性質があります。
そのため安全資産として投資対象になることが多く、他の金融市場が活性化すると価格が下がる傾向にあるのです。
アメリカの利上げによって米ドルが上昇するため、金価格が値下がりするという予想は理にかなっています。
年内に値下がりするという金価格予想をしたゴールドマンサックスは、「世界最強の投資銀行」として非常に有名です。
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金融業界の盟主であり、ときに攻撃的とも評されることがあるアグレッシブな企業風土のもとで経営を行っており、そこで働く社員も優秀なだけでなくパワフルでタフさを持った人物が揃っています。
ゴールドマンの動きで経済が動くこともあり、金相場だけでなく株式市場や通貨市場、債券、不動産など多くの金融市場でイニシアチブを取る立場にあるのです。
また、株式市場において空売り推奨した銘柄をレポートという形式で発表することも多いことも特徴です。
空売りに対して否定的な意見を持つ投資家もいるため、他の投資銀行や証券会社は表立って空売り銘柄を公表することは多くありません。
しかし、ゴールドマンサックスは自身の銘柄分析に自信があるため、臆することなく空売り銘柄についてのレポートを発表しています。
自社が販売する投資信託には、ユニークな名称を付けています。
日本株式型には「牛若丸」、世界債券型には「ガリレオ」、世界バランス型には「ダ・ヴィンチ」などです。
そういった名称のなかで、ひときわ異彩を放っているのが「コロンブスの卵」です。
アメリカの不動産投資信託であるREITに分散投資する内容であり、アメリカ大陸を発見した冒険家と同じ名前が付けられているのです。
あらゆる金融市場で強烈な存在感を持つゴールドマンサックスは、年内に金価格が下がるというレポートを発表しています。
年内に1オンスあたり1000ドルになるという具体的な金価格予想をしているため、他の投資銀行やヘッジファンド、そして個人投資家がその予想に追随する動きが出てくる可能性があります。
ゴールドマンサックスには、それだけの影響力があるのです。
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