2016年から選挙権の年齢を18才に引き下げられたことは多くの方が知っていると思われます。
まず、選挙権の歴史についてです。
国政選挙で最初に選挙権が与えられたのは1889年になります。
当時は25歳以上の男子と直接国税15円以上の納税者に限られていました。
1919年に納税条件が3円以上になり、1925年に納税条件が撤廃され25歳以上の男子となりました。
そして、1945年に20歳以上のすべての男女となり、女性にも参政権が与えられることになりました。
ちなみに被選挙権は衆議院が25才以上、参議院が30才と変化はありません。
18才に引き下げられたことのメリット・デメリットについて見ていきます。
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メリットは選挙権を持つ人が約240万人増えることになるので、若者の声を以前よりも反映させることができるようになることです。
日本は少子高齢化なので、選挙で勝つためにはどの政党も高齢者に有利な政策を掲げていました。
若い世代が多くなったため、高齢者だけでなく現役世代のための政策も出るようになっています。
また、高校生の時期から政治に関心を持つ人が増えるメリットがあります。
高校で政治の討論や選挙に関する授業が行われるようになり、以前よりも政治に関心が持てるようになる機会が増えています。
デメリットは大人の権利が中途半端に与えられてしまっていることです。
お酒やタバコはダメなのに選挙権だけ与えられている現状があります。
これでは18才の人たちが責任を持って投票できないと考えられます。
若い世代はネットを利用するということで、印刷物と動画が合わさったアプリがある政党の18才選挙推進キャンペーンツールとして採用しています。
これは印刷物などの画像を読み取ると動画を見ることができるというアプリになります。
このようなアプリが今後選挙の際に活用されていくと思われます。
18才の選挙権について書かれた書籍なども参考にしつつ、これからの動向を見守っていきたいものです。
18歳選挙権で政治は変わるのか |